発想力を問うこれからの社会科と地球儀

社会科は暗記科目ではない!

2014年 淑徳与野中学校の入試(社会科)。是非チャレンジを!

今、インドには、アメリカの消費者のためのコールセンター(電話窓口)が置かれるようになりました。とくに、IT関係では、時差を利用して消費者のニーズに素早く対応して、ソフトを完成させたり、必要な商品を送るサービスが行われています。

(問)インターネットの普及は、グローバリゼーションといわれる世界経済の大きな変化を生み出しました。上の文章がその例の1つです。このようにアメリカの消費者のためのコールセンターがインドに置かれた理由を2つあげて説明しなさい。

解答はこちら

実は理由(解答)は3つあります。

理由の一つ目は、「英語が話せる人が多いから」です。インドはかつてイギリスの植民地であった為、英語を話せる人材が多いのです。歴史がここに絡んできましたね。「インド」 →「植民地だった」・「イギリス」→「英語」とつなげる力が必要ですが、難しいですね。

二つ目は、「人口が多く労働力が豊富で、人件費がアメリカより安いから」です。インドは人口が世界第二位というのは、受験生の誰もが知っていることでしょう。しかし、先進国に比べて新興国は人件費が安いということをどれだけの小学生が分かっているか、難しいこところですね。

三つ目は、「時差によって、アメリカが夜中の時間帯に仕事ができるから」です。「時差を利用して」という文言が大ヒントで出題者側の配慮が感じられますが、同様の問題が、市川中にも”このヒント”無しに出題されてます。(ヒントが無いと非常に難しい問題ですね。)アメリカの真裏がほぼインドという位置関係に気づき、時差がおよそ12時間であることを踏まえ、アメリカで仕事を終了する夜の時間帯には、インドでは昼間の仕事している状況ということを思いつくかがポイントですね。ソフト開発分野では、仕事がシームレスに行え、納期の短縮・開発費の圧縮を実現、コールセンターにおいては24時間サポート体制をも取ることができるようになった訳です。この発想がきちんとできる小学生はすばらしいですね。

【確認】アメリカの真裏がインドあたりであることを地球儀で確かめてみましょう!メルカトルの地図だけ見ていると、なかなか位置関係に気づかないですよね。

まとめ

以上、すばらしい問題でした。まさにIT技術の急速な進歩によって、現在進行形でグローバリゼーションが進む現代ならではの問題ですね。この問題は、暗記が主の重箱の隅をつつくような知識を求めている訳ではありません。国際化社会への興味関心はもちろんのこと、自分がもっている基本な知識をつなげて、さらに考える力、そして発想する力を試しているのでしょうか。大人になっても、こういう発想力が大事ですよね。

しゃべる地球儀パーフェクトグローブ

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